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https://note.com/eechai_chinese/n/n39a45e2a9396?magazine_key=m9e6e12c56e7b
この課では子音の d
t n l : 舌尖音を学びます。
舌尖音は文字通り舌先を使う発音です。
まず d
t n l の単語を使った文とストアカ講座担当講師の朗読文(作成中)です。各課を学び終わったら、最後にこの短文を講師の音声ファイルを聞きながら、音読をなさって下さい。
文务教育教课书「語文」dtn l のページの短文です。
d t n l のある単語を聞き取るようにして朗読の音声記事をお聞きください。( 作成中)
この課のポイント
舌尖音「dtn l」の口の中の発音のメカニズムです。
舌尖音 dtn l の調音
上顎の歯茎の裏に、舌の先端をつけて、舌先が離れるときに音声が発せられます。
調音部位 dtn l とも歯茎で、舌先と上歯の間になります。
調音の方法:発音器官で調音がどのように行われているか。
dtは破裂音。nは鼻音。lは側面近接音
これだけは学んでおこう!
■ 舌尖音 口の動き付の模範発音
「e」の母音を付けて発音https://www.isc.meiji.ac.jp/~katotoru/douga/chinvu-dtnl.mp4
加藤先生の動画からで、子音の構えの口型と結びの母音の画像も載せます。この動画から静止画にしたものです
1 : d の発音
無気音 で 破裂音
そして無気音ですから「de」で音声を発する時は息がもれないように「音」が先に発せられるように意識します。
「コエだせばイキは隠れる」という不送气です。
舌尖音 d(e) の構え
不送气(無気音)ですから音声がすぐ入っています。
構えは子音「d」の口型ですが、母音「e」で音声にしますから口の動きが変化します。ですので左側の画像では「e」の母音になって舌が歯ぐきから離れています。
ちなみにこの女性が単母音「e」を発音した時の口の形との比較もしてみました。同じですね。
ところがここで日本人には問題が生じます。母音「e」の発音が日本語にはありませんので、日本人には苦手な発音の一つです。
ですので、中国のピンイン学習サイトでも次の提案がありました。
★ でも、注意すべきことがあります。「da」は確かに発音し易いですが、この時「d」の構えは「d(e)」でなければなりません。「d(e)+a」です。構えが「d(a)」になってしまっていると、子音と母音を綴り合せることになりません。
構えはあくまで構えですから音声にはなっていません。(e)のポーズを取っただけです。音声を出すときは「da」になっています。
1 : t の発音
有気音 で 破裂音
舌尖音 t(e)の構え
この画像は舌尖音のmp4の模範発音の映像から、実際に「d(e)」と「t(e)」の発音を切り取って、比較してみました。d(e)とt(e) は同じ破裂音ですから構えも全く同じです。
送气(有気)と不送气(無気)の違いですから耳で聞きますと t(e) は最初に吐息が出ているのが分かります。
なお e の発音が難しい場合は、t(a) の 他tā/彼, 太tài/最大の, 糖táng/糖(とう)で練習してから、t(e)で練習できます。
単語語句練習
無気音「d」
有気音「t」
d - t 早口言葉 「绕口令 ràokǒulìng」
比較的練習しやすいのは下記です。
担当の講師と一緒に練習できます。
担当講師による模範発音準備中です。
3 : n の発音
子音の鼻音
子音 m は上下のくちびるをぴったりあわせた唇音で、発音の際に音声の声道が鼻に抜ける鼻腔を通る mの 鼻音になります。
子音 n の場合は調音部位が歯茎ですから、舌が歯茎から離れた時に生じた音声の声道が鼻に抜ける鼻腔を通るためnの鼻音 になります。
舌尖音の鼻音 n(e) の構え
じつはこの n(e) も調音部が上の歯の裏側歯茎ですから、構えは同じです。冒頭のmp4の模範発音の口の動きを音声を聞きながら「dtn」の口の形を観察しますと口の動きに違いはありません。
舌の先を歯茎の裏にくっつけて n
(んー)と発音しています。
ちなみにこの「ん」は、母音でも鼻母音という「n ng」があります。複母音のところで扱います。
単語語句練習
鼻音 「n」
4 : L の発音
側面接近音
※この音韻学用語に踏み込んでしまいますと、むずかしくなってしまいますので簡単に考えましょう。
舌が見えますので画像を載せます。
中国語の「舌尖中音 L」の発音の仕方を中国語から訳してみました。
※ 日本語の「ラ/Ra」はローマ字にする際「Ra ではなく La」の方が適切という意見もよく聞きますが、日本語では「RとL」を言い分けられませんから、ローマ字では結局「RとL」どちらでもないということになります。
■ 「 R と L 」をどのように言い分けるか?
R と L の発音の違いは補足で今回も大学の中国人の許挺傑(Xu tingjie)先生の動画をご紹介します。
単語語句練習 L
こんなことも学んでおこう!
■ 補足 R と L の発音の違い
大分県立芸術文化短期大学・国際総合学科の許挺傑(Xu tingjie)先生です。
そり舌音Rと舌尖音Lの違いそして「Yi」との比較もしながら分かりやすく説明されていますのでご紹介します。
ただこの、記事では「L」に注目したいので「l i」に焦点を当てて視聴なさって下さい。(この動画はそり舌音でも記載します)
この動画の3分28秒から5分12秒です。
「 li 」の発音の仕方の解説のポイントです。
① は子音「L」の調音点。
② は子音「L」調音の仕方、舌の使い方。
この二つは舌尖音の子音「L」 の発音です。
❸ は「L」に母音をつけて「L i」の発音をするさいに「母音 i 」で「L i」の音節を繋ぎあわせた発音で完了していることを示しています。
このように、中国語ピンインの発音の特徴は子音と母音はそれぞれ独立して発音し、最後に声調を加えて発音する点にあります。
口も舌もよく動きます。でも理屈が分かれば対処できないことではないですね!
★ ともかく、中国語はこのように、口も舌もよく動きます。加えてトーンの音域も広く、母音の「a o 」は声のボリュームが必要です。しゃべるのがこんなに忙しい言語ですから、元気をだして学びましょう!
次回は 喉で息を激しくこする舌根音 g
k h です。
■ 中国語発音、ピンインの読み方・拼读講座
マンツーマンZoomオンライン講座/ストアカで開催
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