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https://note.com/eechai_chinese/n/n47019117aa0e?magazine_key=m9e6e12c56e7b
「拼读pīndú・ピンドウー」というピンインのレッスン方は「音節に基づく読み方」であることを前書き‐1で紹介しました。そしてその方法は子音と母音を分解し、再構成をしてそれを組み併せて発音するというものです。
日本語では、子音と母音を分解するということがありません。日本語でも「声のプロ」の方は母音のトレーニングは行います。しかし子音をトレーニングするという事は日本語ではありません。
ピンインは「音節に基づく読み方」がコンセプトです。では日本語ではどんな読み方でしょうか?
比較にはピンインと同じアルファベット表記の日本語ローマ字との比較が、違いもはっきり掴めます。
姿形はそっくりだけど、性格が全く違う兄弟!
類似点!
類似点は、子音+母音の並びの仕組みが同じという表面の形です。
開のローマ字・Kai。
开のピンイン・Kāi。
見た目がそっくりです。しかし発音は全く違います。
■ 子音と母音、音節の違い!
音節の違いをご確認ください!明らかに違うのはピンインでは1音節ですが、日本語ローマ字では2音節という点です。
違いのポイントは、日本語の母音は「あ・い・う・・」の単母音しかありまんが、中国語では単母音を組み合わせる複合母音があるという点です。
日本語では音節よりも「拍」というリズム上の単位「モーラ(mora)」が主になる言語です。拍手の拍ですから、手をパンと叩くあのリズムです。ですから例えば「おかあさん」は「お/か/あ/さ/ん」の5拍になります。
日本語ではこのように仮名の一文字が子音・母音/子音・母音/子音・母音というように音節が短く単純に拍で繰り返します。
そうしますと「Kai」の発音は「Ka」と「i」の2拍で発音してしまいます。
本当はどのように発音すべきですか?开のピンイン・Kāi は「
K(e) āi」という一音節で発音すべきです!
■ 子音の中国語の発声法も違います
ピンインのkに括弧がついた(e)があります。子音だけでは音声になりませんから、まずは(e)の母音を付けて「Ke」で音声を出してくださいという意味です。
下記が「Ke」の模範音声です。
https://www.isc.meiji.ac.jp/~katotoru/douga/chinvu-gkh.mp4
※ この発音は明治大学の加藤徹先生の「中国語発音学習教材 2-1 / 2-2 声門閉鎖 / 単母音」から引用しています。なお次に述べます中国語の子音優先は加藤先生が指摘しているものです。
■ 子音優先の中国語、母音優先の日本語
※ 構えと表現するのは動きに入る直前の止まった形を表しています。武道や格闘技の構えをイメージしてください。中国語の子音には母音も含めた発音全体に入る前の型のようなイメージがあります。
※ この構えが中国語では欠かせない発音の準備動作という位置づけにもなります。
実際日本ではアナウンサーや演劇や歌手なども母音の「あ・い・う・・」の練習を発音練習として行います。劇団四季の「母音法メソッド」という母音をトレーニングする練習法は有名です。
発音の仕方そのものが、このように日本語と中国語では大きな違いがあります。
この違いは前回の記事で、ピンイン(拼音)のピンの文字/拼・Pīn、併せるの意味にピンインの発音を読み解くカギがある点を指摘しました。大事な点ですので再度ご覧ください!
★ 日本語は子音+母音の発音が、母音の口型を中心にした一体化の発音
★ 中国語ピンインは子音と母音は分離した発音の練習が可能で、それを音節にする過程を踏む発音を行います。
そのため子音は構えのフォームを作り、続く母音は子音の発音に影響された発音になるけれども、母音の発音を連結した子音・母音の「併せ方」という発音の形態をとる。
拼读はピンインの読み方を正しくその意図に合わせて行う、ピンインの習得法であり練習法でもあります。
それは日本人が学ぶ際にも当然正しいトレーニング法でもあり、日本語ローマ字発音から脱却する「発音矯正法」でもあります。
■ 「拼音拼读の講座」を行います。
ピンインの特性まで踏み込んだ知識を持つネイティブ講師についてトレーニングをすれば、ピンインの正確な発音が身に付きます。
ee!chaiのこの講座の担当講師は中国の大学時代に「普通話水平測試(PSC)甲の上級レベル資格(中国でアナウンサーに必要なレベル)をもち、埼玉大学卒のee!chaiの講師が行います。母親が小学校の教師で子供時代に、人一倍この練習で鍛えられたそうです。
★ 担当の高先生の自己紹介動画
高(Gāo)講師は日本のテキストにはピンインの説明はあるけれど、ピンインの使い方の説明がないと言っていました。「必要な音を選んで組み合わせる」際の音声の組み合わせ方が教えられていないという事です。
そして高講師が「一つの文字に二つもしくは三つの音の組み合わせ」といっていたのは、文字は一つの漢字のことです。
そして二つもしくは三つの音の組み合わせ、厳密には綴り合せは上記の「两拼音节・ 三拼音节」の事を言っています。二つのアルファベットあるいは三つのアルファベットという意味ではありません。二つもしくは三つの音は「声母(子音)、介音、韻母(単母音・複母音)の音節」の音の要素のことを述べています。
中国ではピンインを教える教師は口型の専門知識を身に付けています。口型は子音・母音に分けて「口の開き方、唇の形、舌の使い方、息の出し方」を、音韻学などに基づいて記述した中国語発音のフォームです。
教師たちは正しい発音のフォームの知識に照らし、発音の箇所の問題点を指摘できます。そしてトレーニングは「拼读
pīndú ピンドゥー」というピンインの発音法で行います。
★ それでこの度、大宮駅前の中国語教室ee!chaiでは、これまで中国語発音を学習して自信のないかたのために【中国語発音矯正】という視点でオンラインマンツーマン講座を公開します!もちろんピンインを初めて学ぶ方にも最適な中国語発音講習です!
教材はメディアプラットフォームのNoteに載せ、実際にお教えするのはストアカの【オンラインマンツーマン講座】で行います。
中上級レベルになるには文章の音読や朗読も必要です。この講座では音読を含めて開講致します。
詳細はストアカでどうぞご覧ください。
※ ee!chai ではNoteにピンインの二つのマガジンを載せております。ひとつが「ピンインの学び方」です。こちらはピンインを学ぶポイント、視点や考え方に焦点を当てた内容です。
もう一つが現在書きかけているこの「中国語発音、ピンインの読み方・拼读」です。講座で使えるピンインの発音練習になるテキストという視点です。書きかけていますから、頻繁に修正しています。
ee!chaiではNoteのマガジンはブログではなく、マルチメデア教材として活用していますので、このような体裁になっています。
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