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子音のフォームが曖昧だとこんな事が生じます!子音をマスターして标准を目指しましょう

以前中国人の友人に朗読で発音の確認をお願いしたことがあります。このようなラインが帰ってきました。「我觉得你的朗读越来越好,发音很标准,速度也很快,越来越舒服的感觉。」発音が標準で聞きやすいと褒めてくれました。

私は会話で中国人にそれほど褒められません。母音と声調のメリハリが弱いと教室の講師に指摘されたこともあります。母音と声調は初心者時代に学びそれが身に付いてしまっています。それこそピンインのことを深く知らない時代です。一度身に付いたものを直すのは大変です。

ただ子音はそれなりのトレーニングをしたので、「可以,可以!/Kěyǐ kěyǐ!」なんていう一言を中国語上手ですねと褒めてもらえなりますました。「kě」という子音の発音が目立つ、簡単な言葉でしたので、ボロがでなかったのでしょう。

子音ができていますと、訛りのない発音になります。声調が狂わずメリハリがあって、母音も大きな声で良く聞こえるように発音もできていれば、中国語発音でピンインをマスターしたと言えるでしょう。

目指してみましょう!声調、母音、子音ときちっとStepを踏んで、标准と言われるようにしましょう。

最後は子音が原因でおきたシャンシャン事件をとりあげます。上手な中国語でも意識をしていないとあやふやになる子音の盲点です!

パンダのシャンシャン(香香)の話題を、杉山外務次官についての質問と勘違いした、あの冷静な華報道官が、間違いに気づいて思いっきり弾けて笑う顔がなんともチャーミングで、結構大きく報道されたシャンシャン事件。

中国語を学ぶものにとっては、日本人がうっかりしがちなピンインの発音に注意を向ける良い好材料でした。

まずはニュースをご覧ください。

シャンシャン事件

日本人の記者のパンダについての質問をいつもの政治の話題と勘違いしてパンダのと外務次官の「杉山」を聞き間違えたようです。結局この「香香」と「杉山」の中国語発音が似ているから華報道官が勘違いしたと報道されました。

確かに音で聞くとシャンシャンと杉山の中国語は、日本人には聞き分けられないほど似ています。でもピンインでみると全く違うしろものです。

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これだけピンインが違う!

ShanとXiangの違い

杉山のピンインは「Sh(i) +an」で「Sh」はそり舌音です。母音はanですから、日本語のシャ(ア)に近い発音になります。それこそローマ字読みをすれば「シャア・ン」です。でも舌を巻いたこもった音です。

他方「」のピンインは「X(i)+iang」です。子音の口の構えはj(i)/q(i)/X(i)」の「X(i)」です。口の開きは短母音の「i」と同じで「口を真一文字に」引いています。母音は「複母音・iang」です。「介詞の i+ang」です。

Xiの「i」の構えではじまり、続く介音も「i」ですから、「Xi」の音声が聞こえます。

杉山の発音はローマ字的には「Sha n」ですから、「シャン」をそり舌で発音と考えがちです。

他方香香では「i」の唇を真一文字に横に引く形が、最初にかつ瞬時に作られていますから、舌面音で日本語のスッキリしたシイに近い音になっています。違いは微妙ですが、「X(i)+i(iangのi)」ですから「シャ」にはならないですね。

このように、杉(山)/Shānと香/Xiāngの発音の違いは子音のSh(i)とX(i)の違いにあります。

中国語のピンインで重要なことは,続く母音が何であれ、子音の口の構えをまず作ってから発音をスタートしなければなりません。

★ 構えが違うことで、このSh(i)とX(i)の二つの子音は「という音音色の違い!が生じます。

子音を分解して学ぶ拼读が身に付いていれば、最初の口の構えが明らかに違います。

しかしピンインでは杉(山)「Sh(i) +an」であれ、香「X(i)iang」であれ、日本語の「シャ(ア)」ではありません。

ただ杉山の場合発音のスタートでSh(i)で口のフォームを作りますが音声にはならずに、母音の「an」を続けて発音します。口の動きはsh(i)、そり舌の音の「シ」+明瞭な母音の「ān」で発音しているため、日本語の「Sha」に近い音で聞こえます。

ですので日本人が香「X(i)iang」を発音する時、子音「X(i)」の口を横に引く構えしっかりと作っていませんとピンインの「Sh(i)」との違いがはっきりしません。

★★ ピンインの子音の発音がxiであるなら、「X」の子音の口の構えを作ることを意識して発音すれば、子音優先の発音になります。実際母音が「i」ではなく「u( ü )」であっても、「X」の子音の口の構えができていれば、決して「Shu/Shū书」で発音することはありません。「Xu/ 」になります。

なお「X」の子音では「Xiu/Xiū休」もあります。この発音は母音が「ü」ではなく「iu」ですから、この母音もきちんと言い分けるようにしなければなりません。子音優先でありながら母音も重要ですから中国語は大変です。

この事件で、華報道官が日本人記者の香香の発音杉山と聞き違えたのも無理もないと思います。日本人記者の xiāngxiāng もそれほど間違った発音ではないと思いますが、中国人の xiāngxiāng ほど明瞭ではなかったのかもしれません。

日本語耳で聞いていると違いが分かりのですが、このように子音・母音に分解して発音する拼读が身に付いていれば、中国語発音はより明瞭になるでしょう。

それができればあなたの発音は、レベルが間違いなく相当上がります。「言えれば聞けて、聞ければ言える」の原則があるので、聞き分ける中国語耳も身についているからです。うっかり不明瞭な発音をしても、変だと気づきますので発音をすぐに修正できます。